レンジフードのリフォームを計画する際、単に価格やデザインだけで決めてしまうと、後に換気能力の不足や騒音といった問題に直面することがあります。失敗しないための第一歩は、現在のキッチンの設置環境を正しく把握することです。まず確認すべきは、ファンの種類です。一般的なマンションや高気密住宅であれば、ダクトを通じて排気を行うシロッコファンが最適です。これは外風の影響を受けにくく、安定した風量を確保できるからです。一方で、古い一戸建てなどで直接壁から排気するプロペラファンタイプの場合、リフォームによってシロッコファンに変更するには、専用の変換キットやダクト工事が必要になることがあります。次に重要なのが、消防法で定められた設置基準の遵守です。レンジフードの横幅は、加熱調理器、つまりコンロやIHクッキングヒーターの幅と同じか、それ以上でなければなりません。また、コンロの天板からレンジフードの下端までの距離は八十センチ以上離す必要があります。これらが守られていないと、火災のリスクが高まるだけでなく、検査の際に是正を求められることもあります。さらに、リフォームの際は、お手入れのしやすさを極限まで追求した機能に注目してください。例えば、セラミックコートが施されたファンや整流板は、油汚れが水だけで浮き上がるため、メンテナンスが非常に容易です。また、同時給排気という機能も重要です。最近の高気密・高断熱住宅では、強力な排気を行うと室内の気圧が下がり、玄関ドアが開けにくくなったり、隙間風の音が鳴ったりすることがあります。同時給排気型なら、排気と同時に外気を取り込むため、こうした気圧トラブルを防ぐことができます。リフォーム業者を選ぶ際は、こうした技術的な側面を丁寧に説明してくれる専門性の高い会社を選びましょう。現地調査の際に、天井裏のダクトの配管状況や、既存のフードがどのように固定されているかを細かくチェックしてくれる業者は信頼できます。見積もりを比較する際は、本体代金だけでなく、古い機種の撤去処分費やダクトの接続費、必要に応じた壁面の補修費が含まれているかを確認し、トータルのコストで判断することが大切です。
レンジフードリフォームで失敗しないための専門家のアドバイス