リフォーム費用を少しでも節約したいと考えたとき、多くの方が「DIYでできないだろうか」という考えに至ります。特に門扉のような比較的小さな構造物であれば、自分で交換できるのではないかと思うかもしれません。ホームセンターなどでも様々な門扉が販売されており、DIYへのハードルは下がっているように感じられます。しかし、結論から言うと、門扉の交換DIYは、非常に難易度が高く、基本的には専門の業者に依頼することを強くお勧めします。その理由は、門扉の設置には見た目以上に専門的な知識と技術が要求されるからです。DIYが比較的可能なケースとして考えられるのは、既存の門柱がしっかりと安定しており、交換したい新しい門扉が、既存のものと全く同じサイズ・仕様で、丁番の位置などを加工せずに取り付けられる場合です。この場合、古い門扉を外し、新しいものを取り付けるだけで済む可能性があります。しかし、このような幸運なケースは稀です。ほとんどの場合、門扉のリフォームには「柱」の工事が伴います。門扉の重さを支え、長年にわたってスムーズな開閉を維持するためには、柱を地面に深く埋め込み、コンクリートで固めるという頑丈な基礎工事が不可欠です。この基礎工事を素人が行うのは非常に困難です。穴の深さが足りなかったり、コンクリートの量が不十分だったりすると、門扉の重みで柱が傾き、扉がきちんと閉まらなくなったり、最悪の場合は倒壊したりする危険性さえあります。また、二本の柱を完全に水平・垂直に、そして正確な間隔で立てる作業も、ミリ単位の精度が求められるプロの技術です。少しでもズレが生じると、扉が地面を擦ったり、鍵がかからなくなったりといった不具合が発生します。さらに、門扉本体、特にアルミ鋳物やスチール製のものはかなりの重量があります。一人での作業は危険を伴い、無理に持ち上げようとして本体を傷つけたり、怪我をしたりするリスクもあります。もしDIYで失敗してしまった場合、結局プロにやり直しを依頼することになり、最初から頼むよりもかえって費用が高くついてしまうケースも少なくありません。安全な施工、美しい仕上がり、そして長期的な耐久性を考えれば、門扉のリフォームは経験豊富なプロに任せるのが最も賢明で、結果的にコストパフォーマンスの高い選択と言えるのです。
門扉のリフォームは自分でできるのか