「網戸を外したいけど、重そうだし、力がないから自分には無理かも…」そう思っている女性や、力に自信のない方はいませんか。ご安心ください。網戸の取り外しは、腕力や体力で行うものではなく、実は「コツ」と「要領」で行う作業なのです。力任せにガチャガチャと格闘するよりも、いくつかの裏ワザを知っておくだけで、驚くほど楽に、そしてスマートに網戸を外すことができます。まず、心構えとして「持ち上げる」という意識を捨てましょう。代わりに「浮かせる」というイメージを持つことが大切です。網戸全体を数センチも持ち上げる必要はなく、下のレールから戸車（車輪）が数ミリ浮き上がるだけで十分なのです。次に、ちょっとした「テコの原理」を応用します。網戸の両脇を持ち、少しだけ上に浮かせる力を加えながら、網戸の下の部分だけを、ほんの少し手前に引いてみてください。すると、戸車がレールの手前側の縁に引っかかり、そこを支点にして、反対側がくいっと持ち上がりやすくなります。この「浮かせて、少し引く」というコンビネーションが、最小限の力で網戸をレールから外すための基本テクニックです。それでも固くて動かない場合は、道具の力を借りましょう。「マイナスドライバー」や「ヘラ」のような薄くて硬いものを、網戸の下の隙間にそっと差し込みます。そして、ゆっくりと持ち上げてみてください。これもテコの原理の応用で、指先だけの力よりもはるかに大きな力をかけることができます。ただし、この時はサッシや床を傷つけないように、下に布などを敷くのを忘れないでください。さらに、一部の網戸には、戸車の「高さ調整機能」が付いている場合があります。網戸の側面下部にある調整ネジを回すことで、戸車の高さを変えることができます。このネジを回して戸車を少し下げてあげると、網戸と上レールの間に隙間が生まれ、外しやすくなることがあります。力で解決しようとせず、まずはこれらのコツを試してみてください。きっと、今まで苦労していたのが嘘のように、あっさりと外れるはずです。