インテリアデザイナーの視点から語るリフォーム壁紙おしゃれな空間作りの極意はバランスと質感の対比にあります。多くの人が壁紙を選ぶ際に陥りやすい罠は個別の色や柄の美しさに目を奪われてしまい部屋全体の調和を見失ってしまうことです。おしゃれな部屋というのは要素が詰め込まれているのではなく引算の美学と強調したいポイントが明確になっている空間を指します。まず壁紙リフォームの計画を立てる際にはその部屋に置く家具やカーテン、そして床材の色を基準にベースとなる色を決定します。一般的に壁の七割から八割を占めるベースカラーは無彩色に近い淡い色を選ぶのが鉄則です。しかしここで単なる平滑なクロスを選ぶのではなく少し厚みがあり塗り壁風のテクスチャーがあるものを選ぶだけで壁に表情が生まれ光の反射が柔らかくなります。これがおしゃれな空間の基礎となります。次に残りの二割から三割の部分で個性を表現します。アクセントクロスを取り入れる場所は部屋に入った瞬間に最初に目に入る壁やソファの背面などが最適です。ここで選ぶ色はベースカラーとのコントラストを意識します。例えばベースがホワイトであれば濃いグレーやネイビー、あるいは最近のトレンドであるテラコッタやスモーキーピンクなどがおすすめです。また柄物を取り入れる場合はその柄の中の一色をクッションや雑貨とリンクさせることで空間に統一感が生まれます。リフォーム壁紙おしゃれに見せるためのもう一つの重要な要素は照明計画との連動です。壁紙の表面に微細なラメやパール感があるものを選ぶとダウンライトの光を反射してキラキラと輝き夜の空間が非常にドラマチックになります。逆にマットな質感の壁紙は間接照明との相性が良く光のグラデーションを美しく映し出します。またウィリアムモリスのようなクラシックな大柄の壁紙を採用する場合は腰壁を設けて下半分をシンプルな木目調にするなどの工夫をすることで圧迫感を抑えつつ格調高い雰囲気を演出できます。さらに最近ではDIYでも貼りやすいシールタイプの壁紙も進化していますがやはりプロによる施工は継ぎ目の処理が完璧であり長期間にわたって美しさを維持できるためリフォームの際は専門業者に依頼することをお勧めします。壁紙は部屋の温度感や清潔感、そして住む人のセンスを雄弁に物語るキャンバスです。トレンドを追いすぎるのではなく自分たちがその空間でどのように過ごしたいかという願いを色や柄に託すことで世界に一つだけの居心地の良いおしゃれな住まいが完成するのです。
壁紙リフォームでおしゃれな空間作り