網戸の網に穴が開いてしまったり、汚れやたるみが目立ってきたりした場合、それはDIYで網を取り替える絶好の機会です。専門業者に頼むよりもはるかに安価で、自分の手で家をメンテナンスする達成感も味わえます。正しい道具と手順さえ踏めば、初めての方でも驚くほど簡単に、そしてきれいに仕上げることが可能です。まず、作業を始める前に必要な道具を揃えましょう。必須なのは、「新しい網(メッシュ)」、「押さえゴム」、「専用ローラー」、「カッターナイフ」の四点です。これらはホームセンターなどで「網戸張り替えセット」として販売されていることも多いので、まとめて購入すると便利です。その他に、古いゴムを引き抜くための千枚通しやマイナスドライバー、網を仮止めするためのクリップがあると作業がよりスムーズに進みます。準備が整ったら、網戸をサッシから外して、床などの平らな場所に置きます。次に、フレームの溝にはまっている古い押さえゴムを、千枚通しなどを使って角から引っ張り出し、全て取り除きます。古い網を撤去したら、フレームをきれいに掃除しましょう。そして、新しい網をフレームよりも一回り大きく広げ、たるみが無いように注意しながらクリップで数カ所を仮止めします。ここからが張り替え作業のクライマックスです。新しい押さえゴムをフレームの溝の角からスタートさせ、専用ローラーを使ってぐいっと押し込んでいきます。ローラーをゆっくりと転がすように力を加えるのがコツです。角の部分は、ローラーでは入りにくいので、マイナスドライバーの柄などでしっかりと押し込みます。この時、網を強く引っ張りすぎるとフレームが歪む原因になるので、自然な張り具合を保つように心がけてください。一周すべてゴムをはめ終えたら、最後にフレームの外側にはみ出した余分な網を、カッターナイフで切り落とします。カッターの刃をフレームに沿わせるように、一気に切るのがきれいに仕上げるポイントです。この手順を守れば、まるで新品のような網戸があなたの手によって完成します。
網戸の網だけを取り替える簡単手順