夏の季節、網戸から侵入する虫に悩まされている方も多いのではないでしょうか。網戸の網の選び方一つで、防虫効果は大きく変わります。今回は、防虫効果を最大限に高めるための網戸の網の「サイズ」と選び方のポイントについて解説します。ここで言うサイズには、網戸本体に合う「網自体の寸法」と、虫を通さないための「網の目の細かさ(メッシュ数)」の二つの意味があります。網自体の寸法は、網戸枠の内側の幅と高さを正確に測り、少し大きめのサイズ(プラス3~5cm程度)の網を選ぶのが基本です。網を張る際に、たるみや隙間が生じないようにしっかりと固定するため、この余裕が必要です。小さすぎると、わずかな隙間から虫が侵入する原因になります。最も重要なのが「メッシュ数」です。一般的な網戸の網は18メッシュですが、これは蚊やハエといった比較的大型の虫を防ぐには十分です。しかし、ユスリカ、チョウバエ、コバエなどの小さな虫の侵入を防ぎたい場合は、18メッシュでは不十分なことがあります。これらの小さな虫対策には、20メッシュ、24メッシュ、あるいはそれ以上の目の細かい網を選ぶことが推奨されます。特に、キッチンの近くや水回りに面した窓など、小さな虫が発生しやすい場所には、より高密度の網戸の網を検討すると良いでしょう。メッシュ数が細かくなるほど、当然ながら防虫効果は高まりますが、同時に風通しが悪くなるというデメリットもあります。また、網の目が詰まりやすくなり、汚れが溜まりやすくなるため、定期的な清掃がより重要になります。防虫効果と風通しのバランスを考慮し、設置場所の環境や、主に防ぎたい虫の種類に合わせてメッシュ数を選ぶのが賢明です。また、網の素材も防虫効果に影響を与えることがあります。より耐久性の高いグラスファイバー製や、網の表面に虫が止まりにくい加工が施された製品なども販売されています。適切な網のサイズとメッシュ数、そして素材を選ぶことで、不快な虫の侵入を防ぎ、快適で安心な室内空間を実現しましょう。
防虫効果を高める網戸の網の選び方とサイズ