リビングの壁の一部に子供が落書きをしてしまい、汚れが目立つようになったのをきっかけに、私は思い切って自分で壁の張り替えに挑戦することにしました。業者に見積もりを依頼したところ、思いのほか高額だったことに驚き、それならDIYで節約しながら理想の空間を作ってみようと考えたのです。まず準備したのは、インターネットで購入した生のり付きの壁紙と、カッターや定規、空気を抜くための撫でバケなどの道具セットです。作業の初日は古い壁紙を剥がすことから始めましたが、これが予想以上に爽快な作業でした。端からペリペリと剥がれていく感触は癖になりそうでしたが、一方で下地の薄紙が浮いてしまう箇所もあり、その処理には少し苦労しました。いよいよ新しい壁紙を貼る段階になり、一番の難関は柄合わせと垂直を出す作業でした。生のり付きの壁紙は意外と重量があり、一人で支えながら位置を調整するのは至難の業です。何度も貼り直しをしているうちに糊が乾いてこないか冷や冷やしましたが、なんとか位置を定め、撫でバケで中央から外側へ向かって空気を追い出していきました。最も緊張したのは、コンセントプレートの周りや角の処理です。カッターの刃をこまめに折って切れ味を保つことが成功の秘訣だと学びましたが、一ミリでも切りすぎてしまうと下地が見えてしまうため、指先が震えるほど集中しました。丸一日の作業を終え、最後に継ぎ目をジョイントローラーで押さえて境目が見えなくなった瞬間、かつてない達成感がこみ上げてきました。素人仕事なので近くで見ればわずかな歪みもありますが、遠目に見れば見違えるほど綺麗になり、何より自分の手で住まいを整えたという自信が大きな収穫となりました。家族からも、部屋が明るくなってカフェみたいだと絶賛され、苦労が報われた思いです。壁の張り替えを自分ですることは、体力的にはハードですが、家への愛着を深めるための素晴らしい経験になります。次は寝室の壁をどんな色に変えようかと、すでに次の計画に胸を躍らせています。完璧さを求めるならプロに任せるべきですが、変化を楽しみ、プロセスそのものを楽しむ心の余裕があるなら、セルフリフォームは最高のアクティビティになるはずです。