ずっと憧れていた洋風のモダンな部屋を手に入れるため、私は築三十年を超える古いアパートの6畳和室を、自分の手でフローリング化するという大プロジェクトに挑戦しました。最初は業者に依頼することも検討しましたが、見積もりを取ると予算を大きくオーバーしており、それならばDIYで節約しつつ、自分のこだわりを詰め込んだ空間を作り上げようと決意したのです。まず最初に取り掛かったのは、長年この部屋の床を守ってきた畳の撤去でした。6畳分の畳は想像以上に重く、湿気を吸ってずっしりとした重みがありましたが、一枚ずつ運び出すたびに、部屋の空気が少しずつ新しくなっていくような不思議な高揚感がありました。畳をすべて取り払うと、その下には荒床と呼ばれる古い板が現れましたが、ここで和室を洋室に変える際の最大の壁に直面しました。それは、畳の厚み分だけ低くなった床面を、廊下の高さまでどうやって持ち上げるかという「かさ上げ」の作業です。私はホームセンターで大量の根太と呼ばれる角材を買い込み、それを三十センチ間隔で等間隔に並べていきました。さらに、冬場の底冷えを防ぐために根太の間に断熱材を隙間なく敷き詰めるという工程も加えました。この緻密な下準備が、後の住み心地を左右すると信じて、水平器を片手にミリ単位で調整を繰り返しました。その上に合板を敷き、ビスで固定してようやく平らな下地が完成したとき、作業開始からすでに三日が経過していましたが、達成感ですでに胸がいっぱいでした。仕上げの床材には、DIY初心者でも失敗が少ないとされるクリック式のフロアタイルを選択しました。これは接着剤を使わず、実と呼ばれる凹凸をパズルのように組み合わせていくだけで設置できる画期的な素材です。6畳という面積は、一人で作業を行うにはそれなりの体力を要しましたが、最後のピースをパチンとはめ込み、壁際の隙間を幅木で隠した瞬間、目の前にはかつての和室の面影が微塵もない、明るく洗練されたフローリングの空間が広がっていました。カッター一つでサイズ調整ができる素材を選んだおかげで、柱の凹凸やクローゼットの角といった複雑な形状にも、少しずつコツを掴みながら対応することができました。自分で手をかけたからこそ、床の一枚一枚に愛着が湧き、どこにどんな傷がついたかさえも良い思い出として刻まれています。DIYでのリフォームは、事前のリサーチと正確な採寸、そして根気強さがすべてですが、完成した後の喜びと、大幅に浮かせることができた予算の額を見れば、挑戦する価値は十分にあると感じています。
築古アパートの6畳和室を自力でフローリング化した全記録