心地よい風を室内に取り込みながら不快な害虫の侵入を防ぐ網戸は、日本の住宅において欠かせない設備の一つですが、長年の使用による劣化や破損に悩まされている方も多いのではないでしょうか。業者に依頼すると高額な作業費や出張費がかかることもありますが、実は網戸の取り付けや交換は正しい知識さえあれば自分で行うことが十分に可能です。自分で行う最大のメリットはコストの削減だけでなく、自分のスケジュールに合わせて作業を進められる点にあります。まず最初に取り組むべき最も重要な工程は正確な採寸です。網戸のサイズが数ミリでも狂ってしまうと、レールにはまらなかったり、隙間が生じて虫が入り込んだりする原因となります。採寸の際は、既存の網戸がある場合はその枠の外寸を測るのが確実ですが、網戸がない場所に新設する場合はサッシのレール間の内寸を慎重に計測する必要があります。具体的には、上のレールの先端から下のレールの先端までの高さを測り、そこにレールのかかり分を考慮した数値を加味します。最近では、主要なサッシメーカーの型番を確認するだけで適合する網戸を注文できるサービスも充実しているため、型番シールが残っている場合はそれを活用するのが賢明です。網戸の枠本体を購入する際は、完成品だけでなく、自分で組み立てるキット形式のものも販売されており、持ち運びの利便性や予算に応じて選択できます。取り付け作業自体はそれほど難しくなく、まずは網戸を上のレールに差し込み、次に下のレールに合わせてはめ込むという流れが基本です。このとき、網戸がスムーズに動かない場合は、下部にある戸車の高さをプラスドライバーで調整することで、ガタつきや重さを解消できます。また、網戸が外れやすい場合は、上部にある振れ止めと呼ばれるパーツを正しく調整し、レールから脱落しないように固定することが安全面でも重要です。自分で取り付けることで、網戸の構造を深く理解でき、将来的なメンテナンスも容易になります。ホームセンターやネット通販を賢く利用して、自分の手に馴染む道具を揃えることから始めてみましょう。
網戸の取り付けを自分で行うための基本手順と採寸の極意